村田製作所、石川に新工場・新棟 スマホ向け樹脂多層基板を増産

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  ワクラ村田製作所の新棟（イメージ）

【京都】村田製作所は１６日、ソニーの旧根上工場（石川県能美市）を取得し、同地に金沢村田製作所（同白山市）の能美工場を開設すると発表した。また同日、ワクラ村田製作所（同七尾市）の敷地に、新工場を建設すると発表した。両拠点は２０１８年以降、スマートフォン向けに需要が高まる樹脂多層基板「メトロサーク」を生産する。３―５年後にメトロサークの売上高を１０００億円にする計画で、目標達成に向けて生産能力を拡大する。

金沢村田製作所の能美工場は、１８年春に生産を開始する。敷地面積は約１２万平方メートル。今後３年間にわたって３００億―４００億円投資する。

一方、ワクラ村田製作所の新工場は１８年２月に着工し、１９年２月の稼働を目指す。延べ床面積は約１万平方メートル。建物に３５億円投資する。同拠点では既にメトロサークを生産しており、能力を拡大する。

メトロサークは柔軟に折り曲げられ、複雑な形状の回路設計を実現する樹脂多層基板。既に富山村田製作所（富山市）など５拠点で生産しており、今後の需要増に対応する。