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市場をつくる/ツーセル−間葉系幹細胞、膝軟骨再生で治験始まる

(2017/10/24 05:00)

広島大学発ベンチャーのツーセル(広島市南区、辻紘一郎社長、082・250・3138)。2003年の設立以来、間葉系幹細胞(MSC)を使った再生医療に取り組んできた。中外製薬と組んだ、他家細胞による膝軟骨の再生医療の治験が9月に始まった。創業時から会社を率いてきた辻社長に聞いた。(広島・清水信彦)

―MSCの特徴は。iPS細胞(人工多能性幹細胞)やES細胞(胚性幹細胞)とどう違うのでしょう。

「MSCはヒトの骨髄や脂肪、滑膜(関節周囲の膜)などに存在し、軟骨や骨などの細胞に分化する能力を持つ。最近では神経や腎臓、膵臓(すいぞう)などにも分化できることが分かってきた。iPS細胞やES細胞のようにどんな細胞にも分化するパワフルさはないが、なによりもがん化の危険性が低く、安全。再生医療の実用化が進めば、ほかの幹細胞とも役割分担しながら使われるようになるのでは」

―他人の細胞を培養して使う他家...

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(2017/10/24 05:00)

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