[ 科学技術・大学 ]

微量ホルムアルデヒド常時計測センサー、物材機構と産総研が開発

(2017/10/24 05:00)

物質・材料研究機構の石原伸輔主任研究員と産業技術総合研究所の片浦弘道首席研究員らは23日、微量なホルムアルデヒドを常時計測できるセンサーを開発したと発表した。ホルムアルデヒドを塩酸ガスに変換して単層カーボンナノチューブ(単層CNT)と反応させて検出。検出限界濃度は0・016ppm(ppmは100万分の1)。建材中のホルムアルデヒドが原因の「シックハウス症候群」などの監視センサーとして提案する。

センサーは単層CNTの電気回路と、ヒドロキシルアミン塩酸塩を付着させたフィルターで構成される。

ヒドロキシルアミン塩酸塩にホルムアルデヒドが触れて反応すると、塩酸ガスが放出される。塩酸が単層CNTの中に取り込まれると、単層CNTの導電性が変化して電気抵抗として検出できるという。

微量なホルムアルデヒドガスに対して、ヒドロキシルアミン塩酸塩を数ミリグラム用意すれば、長期間繰り返しガス濃度を測れる。世界保健機関(WHO)はホルムアルデヒドの室内濃度は0・08ppm以下を保つことを推奨している。

(2017/10/24 05:00)

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