【電子版】米司法省、CNNの売却要求 AT＆Tのワーナー買収で

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  法廷闘争の構えを見せるなど米当局との攻防が激しさを増している（ブルームバーグ）

　【ニューヨーク時事】米通信大手AT＆Tによるメディア大手タイム・ワーナーの買収案をめぐり、米司法省が承認の条件として、ワーナー傘下のニュース専門局CNNなどの売却を要求していることが8日、明らかになった。英紙フィナンシャル・タイムズ（電子版）などが関係筋の話として報じた。

　同紙によると、司法省の反トラスト（独占禁止）局は、CNNなどを抱えるワーナー子会社のターナーか、AT＆T傘下の衛星放送大手ディレクTVの売却を要求。AT＆Tはどちらの要求も受け入れられないとして、法廷闘争に向けた準備を進めている。

　AT＆Tは昨年10月、ワーナーを854億ドル（約9兆7000億円）で買収すると発表。手続きは順調に進んでいるとみられていたが、司法省が買収阻止に向けて訴訟を検討していると、複数のメディアが今月に入って報じていた。