[ 科学技術・大学 ]

直径10kmの小惑星衝突、大量絶滅の確率は10%−東北大など

(2017/11/10 05:00)

東北大学大学院理学研究科の海保邦夫教授と気象研究所の大島長主任研究官らは、直径10キロメートル程度の小惑星が地球へ衝突した場合、動物の大量絶滅が起きる確率は10%程度に過ぎないことを明らかにした。シミュレーションによって分かった。さらに同じ小惑星の衝突でも、落ちる場所によっては気温低下がほとんど起きない場合と、地球全体の月平均気温が11度C程度下がる場合があることを突き止めた。

大きな小惑星が地球へ衝突すると多くの生物が絶滅すると考えられている。実際に6600万年前の白亜紀末に直径10キロメートル程度の小惑星が地球へ衝突し、恐竜など75%以上の動物の種が絶滅したことが知られている。

ただ、もし6600万年前の小惑星の衝突場所が少しずれていれば、恐竜は絶滅せず、恐竜の世界が今も続いていた可能性があるという。今回の知見は、大規模な火山噴火が起こった際の気候影響評価にも活用できる。成果は9日、英電子版科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された。

(2017/11/10 05:00)

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