[ 金融・商況 ]
(2017/11/11 05:00)
(ブルームバーグ)中国のフィンテック企業の株式上場を取り巻く熱気が冷め始めている。
事情に詳しい複数の関係者によると、オンライン融資を手掛ける 拍拍貸(PPDAIグループ)の米国での新規株式公開(IPO)では、IPO価格が1ADR(米預託証券)当たり13ドルと、16-19ドルだった仮条件レンジの下限を下回った。情報は非公開だとして匿名を条件に10日に語った。10月にニューヨーク市場に上場した競合の 趣店のADRは、上場の翌週にIPO価格を 割り込み、その後切り返したものの今月9日までの2営業日で7.4%下げている。
拍拍貸のIPO価格が決定される1週間前、中国の小口融資業者の一部が過大な利息を要求しているとの苦情を受け、規制当局が取り締まりを 検討していると報じられた。事情に詳しい複数の関係者は今月これまでに、趣店のIPOは規制当局がこの業界の調査に乗り出すきっかけになったと語っていた。
事情に詳しい複数の関係者が今月語ったところによれば、中国の法律は貸出金利の上限を年36%と既に定めているが、小口融資業者を対象に上限金利を明確にするルールの策定を規制当局は検討している。拍拍貸はIPOの目論見書で、一部の融資商品では取引手数料加算後の総借り入れコストがこの水準を超えると説明している。
原題: Chinese Fintech IPO Euphoria Wanes as Regulators Weigh Crackdown(抜粋)
(2017/11/11 05:00)