[ 政治・経済 ]
(2017/11/11 22:00)
【ダナン時事】安倍晋三首相は11日午後(日本時間同日夜)、中国の習近平国家主席とベトナム・ダナンで会談した。両首脳は核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への圧力強化に向け、連携を確認する。また、日中関係を改善するため首脳の相互往来復活についても協議。日中韓3カ国首脳会議の日本での年内開催へ調整を進める。
会談冒頭、習氏は「関係改善のプロセスではまだまだやるべきことがたくさんある。時流に乗って努力し、前向きな発展を推進したい」と表明。首相は「来年の日中平和友好条約締結40周年を見据え関係改善を力強く進めたい」と応じ、北朝鮮対応で「連携をさらに深めたい」と語った。
対北朝鮮で、首相は圧力を最大限に高める必要性を訴え、国連安全保障理事会で採択された制裁決議の完全履行を促す。原油供給制限などを柱とする制裁に実効性を持たせ、核・ミサイル開発放棄につなげるため、北朝鮮に影響力のある中国に対し建設的役割を果たすよう呼び掛ける。
一方、両首脳は今年の日中国交正常化45周年、来年の日中平和友好条約締結40周年を機に関係改善を促進したい考え。東・南シナ海情勢をめぐる緊張の緩和に向け、ハイレベルの対話推進を確認する。第2次安倍政権以降、中国首脳は来日しておらず、日中韓首脳会談に出席する李克強首相の初来日を目指す。
首相と習氏との会談は、7月のドイツ・ハンブルク以来。習氏が10月の中国共産党大会で政権2期目をスタートさせてから初めて。
(2017/11/11 22:00)