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[ エレクトロニクス ]
(2017/11/22 05:00)
TDKは21日、2018年4月をめどにセラミック全固体電池を量産すると発表した。量産化は世界初とみられる。電解液を使用していないため、リチウムイオン二次電池と比べ安全性が高い。1時間当たりの放電容量は100マイクロアンぺア(マイクロは100万分の1)と小型ボタン電池と同等で、ハンダ付けや基板実装できるよう小型化した。IoT(モノのインターネット)機器や通信機器の電源としての用途を見込む。
製品名は「セラチャージ」で価格は個別見積もり。製品外形は縦4・5ミリ×横3・2ミリ×高さ1・1ミリメートル。充放電サイクルは1000回以上を実現した。電解質は酸化物を用いている。
積層セラミックコンデンサー(MLCC)の生産技術を応用し、小型化した。オーストリア工場で月2万―3万個を生産する。生産設備はMLCCの設備を流用する。
ビーコンなどを扱う通信機器メーカーへ供給する。売上高計画は未定だが、TDKが保有する太陽光発電技術や非接触給電技術などと組み合わせたソリューションを展開する。
セラミック全固体電池は比較的容量の小さい民生機器向けが主な市場。TDK同様、MLCCを手がける村田製作所や太陽誘電も開発を進めており、19年度前後の市場投入を目指していた。
(2017/11/22 05:00)
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