【電子版】1斤にコオロギ70匹、国連も推奨 フィンランドで「昆虫パン」

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  コオロギを使ったファッツェル・ベーカリー社の「ムシパン」（AFP＝時事）

持続可能な新栄養源、コオロギに未来の希望

　【ヘルシンキAFP＝時事】フィンランドでパン屋のチェーン店を展開するファッツェル・ベーカリー社は23日、昆虫を原材料に使ったパンを24日から発売すると発表した。乾燥させたコオロギを粉末にして小麦粉と混ぜてパン生地にする。同社のイノベーション担当部長は「持続可能な新しい栄養源を人類は必要としている」とコオロギに未来の希望を見いだしている。

　新製品の「ムシパン」は1斤につきコオロギ70匹が使われる。重量比ではパン全体の約3％がコオロギという計算になる。国連食糧農業機関（FAO）も2013年から、安価で環境に優しい食料として昆虫を食べることを勧めている。