[ 政治・経済 ]
(2017/12/9 05:00)
全国の就業者のうち、働き方改革を実感していない人が全体の8割に上ることが、ビジネスパーソン1000人を対象とした日本能率協会の調べでわかった。理由としては「有休がとりにくい」(28.2%=複数回答)が男女全体で1位。「今後職場に望むこと」を聞いた設問でも「有休の推奨」(33.0%)が同じく全体で1位、男女別でもそれぞれ最多だった。男女ともに、休暇取得が働き方改革を実感するポイントの一つとなっているようだ。
一方で、男女間の労働環境の違いも浮き彫りになった。「実感していない理由」として、男性では「残業が減らない」(29.8%)が最多だが、女性では「正規・非正規社員の給料格差がなくならない」(37.7%)が1位で、4割に迫る。
また「今後職場に望むこと」では、有休に続き2位以下は男性で「長時間労働の是正」(33.9%)、「管理者の意識改革」(22.9%)、女性は「非正規から正社員への登用」(26.3%)、「週休3日制の導入」(20.2%)となり、非正規からの登用を望む女性は4分の1超。男性は労働時間、女性は活躍推進に課題が残る結果となった。
この調査は日本能率協会が全国の20-69歳の正規・非正規雇用の社員などに対して9月末から10日間インターネットで実施し、1000人(男性555人、女性445人)から回答を得た。ただし、アルバイト、専門職は含んでいない。
(2017/12/9 05:00)