建設現場のＰＬＣ通信速度６倍 竹中が減衰防止フィルター技術

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  ＰＬＣ向けのフィルターを取り付けた分電盤

竹中工務店は電力線を通信回線として利用できるＰＬＣ（電力線搬送通信）を活用し、建設現場の仮設電力線から簡易にネットワーク環境を構築するフィルター技術を開発した。実証実験では、従来方法と比べて約６倍の通信速度を確認した。現場へのＩｏＴ（モノのインターネット）技術や情報通信技術（ＩＣＴ）の導入が容易になる。

竹中工務店はＰＬＣの信号の減衰を防ぐフィルター技術を開発。漏えい遮断機や電動工具の負荷の影響による通信速度の低下を抑えられる。ＰＬＣのネットワーク環境を構築した実証では、現場に３６０度カメラの映像をリアルタイムで配信するシステムで活用。映像はタブレット端末やパソコンで見ることができ、クラウドサーバーにも自動保存できることを確認した。