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[ 科学技術・大学 ]
(2017/12/27 05:00)
大阪大学国際医工情報センターの平田雅之寄付研究部門教授らは、ヒトに似せたアンドロイドに対してヒトが違和感を持つ「不気味の谷」と呼ばれる現象の際の脳機能を解明した。パーキンソン病治療時に電気刺激する脳の領域である視床下核が、アンドロイドのわずかに不自然な動きに反応することを発見。パーキンソン病の病態解明や、親和性の高いヒト型ロボットの開発につながる。
研究グループは、ヒトに似た外観のアンドロイドを見たときに感じる不気味の谷現象に注目した。
アンドロイドとモデルになったヒトそれぞれが笑顔でうなずく動作の動画を被検者14人に見せ、脳活動を磁気共鳴断層撮影装置(MRI)で観察。アンドロイドとヒトを見たときの脳活動の違いを比べた。
アンドロイドのぎこちない動きや乏しい表情を見たとき、大脳深部にある直径数ミリメートルの部位の視床下核の活動が強いことが判明した。
視床下核は運動に関与する脳のネットワークの一部で、スムーズな動きを実現する役割を担う。今回の研究で滑らかさに欠ける動きの検知にも関わることが判明した。
(2017/12/27 05:00)
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