日系車メーカー、印中でＥＶ戦略加速 中国の販売台数、伸び６割超

日系自動車メーカーが巨大市場の中国とインドで電気自動車（ＥＶ）戦略を加速させる。中国で２０１９年に導入される新エネルギー車（ＮＥＶ）規制を踏まえ、トヨタ自動車とホンダは１８年以降に現地でＥＶを投入する。先行する日産自動車も車種を拡充する。インドではスズキとトヨタがＥＶの現地生産の検討を始めた。両国は人口１０億人を超える市場を持ち、今後も成長が見込まれる。環境対策の強化を背景にＥＶ普及への機運が高まる中、日系メーカーは環境車の需要取り込みに向けた体制強化を急ぐ。（土井俊、浜松・田中弥生）

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  中国ではＥＶなどの一定量の生産販売を義務付ける（ブルームバーグ）

【世界のリード役】

「中国はＥＶで最大市場になる」。日産のカルロス・ゴーン会長は中国のＥＶ需要の成長性についてこう見通す。

中国の１６年のＥＶ販売台数は約２４万台で前年に比べ６割以上伸びた。今後もＥＶの普及が進む見通しで、引き続き世界のＥＶ市場のリード役を担うこ...