[ 科学技術・大学 ]

自然界も多様性で生産性向上 千葉大、ショウジョウバエで証明

(2018/1/18 05:00)

  • キイロショウジョウバエの幼虫には、活発に動いて餌を探索するタイプ(せかせか型)とあまり動かずに餌を探すタイプ(おっとり型)が存在する(千葉大提供)

  • 2つの個性を混ぜたときに、単独状態よりも集団の生産性が向上した(千葉大提供)

個性を生かして生産性を向上させる―。自然界でもこの戦略が有効なようだ。千葉大学大学院理学研究院の高橋佑磨特任助教らは、ショウジョウバエの幼虫2種類の特性「おっとり型」と「せかせか型」の個体が混合する集団は、どちらか一方のみの集団よりも生産性が高いことを明らかにした。

ショウジョウバエの幼虫には、あまり動かずにエサを探す「おっとり型」と、遠くまでエサを探しに行く「せかせか型」の個性がある。これまでに、エサの栄養価が低いほど、同一グループにおける少数派の生存が有利になることが分かっている。

研究チームが2種類の個性を単独、または混合で飼育したところ、少数派の生存が有利な条件では、混合して飼育した集団の方が、同じ個性だけの集団よりも生産性が高かった。エサを探す際に表れる行動の個性の違いが幼虫同士の競争を和らげることにつながったと見られる。

高橋特任助教は、「ヒトを含めた生物が、集団の中の多様性を生産性にどう生かしているかを解き明かすヒントになる」と話した。

成果は17日、英国王立協会紀要電子版に掲載された。

(2018/1/18 05:00)

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