[ ロボット ]
(2018/2/8 05:00)
セーフティグローバル推進機構(大阪市淀川区、向殿政男会長、06・6399・1211)は、2018年度に産業用ロボットやロボットシステムを設計する上で必要な安全に関する知識などを備えているかを認証する資格制度を創設する。対象はロボットメーカーの設計者、システムインテグレーター(SI)のシステム設計者、ユーザーの生産技術担当者など。ロボットの活用が拡大しており、製造現場の安全性の確保を後押しする。
認証資格「ロボット・セーフティアセッサ」は、国際安全規格「ISO10218」などに基づき、ロボットシステムを設計する上で必要な安全に関する知識や評価能力を有しているかを認証する。
同資格は、日本電気制御機器工業会(東京都港区)が創設した機械設備の設計上必要な安全に関する知識などを備えているかを認証する資格制度「セーフティアセッサ」をベースに構築する。ロボット・セーフティーアセッサの資格取得では既存のセーフティーアセッサなど関連する3資格のいずれかの資格取得も必要になる。
1回目の試験は7月27日に東京と大阪で実施。セーフティアセッサ関連資格の試験も同日に行い、同関連資格の未取得者でもロボット・セーフティアセッサの試験を同日受験できる。セーフティグローバル推進機構では将来的に3万人の資格取得者を見込む。
工場の自動化需要の高まりで、これまでロボットを導入したことがない製造現場での活用の拡大が見込まれる。ロボットの導入に関わるメーカー、SI、ユーザー企業の各担当者が、ロボット安全に関する新たな資格を取得し、同等の知識を備えた上で連携することで、労働災害の予防や削減につなげる。
(2018/2/8 05:00)