[ 科学技術・大学 ]

【電子版】白亜紀地層から草食恐竜3体の化石―兵庫・篠山市で発見

(2018/2/10 15:00)

兵庫県篠山市の地層から発見された角竜類の化石。中央は復元イメージ(県立人と自然の博物館提供、時事)
<p>兵庫県篠山市の地層から発見された角竜類の化石。中央は復元イメージ(県立人と自然の博物館提供、時事)

ネオケラトプス類の頭骨か、年齢に差

 兵庫県篠山市の白亜紀前期(約1億1000万年前)の地層から、原始的な角竜類3体の頭骨の一部などが見つかったと、県立人と自然の博物館が3日発表した。3体は同一種で年齢に差があるとみられ、同博物館は「成長過程を知る手掛かりになる可能性がある」としている。

 角竜類は草食恐竜で、トリケラトプスが有名。同じ地層から見つかった化石は2009年に国内で初めて角竜類の頭骨と確認された。年齢に差がある複数の角竜類の化石がまとまって発見されたのは国内で初めてという。

  • 兵庫県篠山市で発見された角竜類の化石を含む岩石。右側の約9センチが化石(1月30日、兵庫県庁=時事)

 見つかった化石は上顎や下顎、歯骨、背骨など計16点で、長さは約2ミリ~9センチメートル。歯の表面にある筋の特徴から、トリケラトプスなどの起源となるネオケラトプス類とみられる。

 骨の大きさの違いなどから3体は年齢に差があると考えられる。最も大きいものは全長約1メートル、背骨の特徴から1体は子どもと推定された。

 同博物館の三枝春生主任研究員は「頭の骨から分かる情報は多い。顎の機能から、どのような生活をしていたかの解明につながると期待できる」と話している。(時事)

(2018/2/10 15:00)

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