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METI Journal×日刊工業新聞/知的財産経営(10)【クルマを自然と一体化させたい】

(2018/2/14 05:00)

  • マツダ常務執行役員 前田育男(デザイン・ブランドスタイル担当)氏

企業にとってブランドの個性は自らの価値そのもの。ブランドを支えるデザインもまた知的財産である。そのデザインで攻めているのがマツダだ。2012年以降の新型モデルから採用している「魂動デザイン」が注目されている。最終回ではマツダの常務執行役員デザイン・ブランドスタイル担当である前田育男さんに、ブランドとデザインの考え方などを語ってもらった。

≪インタビュー/マツダ常務執行役員 前田育男(デザイン・ブランドスタイル担当)氏≫

【『艶』『凜』】

―「魂動デザイン」が好評です。それを受け継ぐ、次世代コンセプトモデルを2台「東京モーターショー2017」に出品しました。改めて位置づけを。

「前回の東京モーターショーに出品した『RX‐VISION』と、今回出品した『VISION COUPE』の2台が次世代のマツダデザインの“ブックエンド”。つまりこの2台のクルマで次世代マツダデザイン全体を表現しようとしているわけだ。前者は色っぽくて艶っぽい、そして後者はシャープで端正な『凜』を表現。今回もう1台出品した『魁 CONCEPT』は、艶っぽい前者のデザイン表現を受け継いでハッチバックに置き換えた」

【キラキラした残像から生命感】

―魂動デザインでは野生動物の持つ生命感や一瞬の動きの美しさを車に宿らせようというのを基本的な考え方に掲げました。

「クルマに命を与えるというテーマは変えない。表現をよりシンプルにすることにトライしようとしている。いろいろな要素をすべて除き、光の映り込みで生命感を表現しようと。周りの景色や車の角度が変わることで残る、キラキラした残像から生命感を感じてくれたらいいなと。根底にはとにかくクルマを自然と一体化させたいということがある」

【そぎ落としながら美…すごく怖い】

「非常に高度なタスクを自分たちに課していると思う。いろいろなものをそぎ落としながら美しい形を追求するのはすごく怖い。身ぐるみはがれていく感じ。だけど全部はぎ取った時に出てくるものが度肝を抜かれるような光の動きだったりする。余分なものをそぎ落としていく日本的な美の感覚も背景にはある。過去にも『ときめきのデザイン』といって、光と影をテーマにきれいな映り込みを作ろうということをやったが、周りの環境に合わせて映り込みをどう変えていくかまでは創造できていなかった」

―ショーの手応えはどうでしたか。

「結構大きな反響をいただいた。次世代車のデザインは決して失敗できないと、この数年間のプレッシャーはすごかった」(この項おわり)

*続きはMETIJournalでお読み下さい

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(2018/2/14 05:00)

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