[ 医療・健康・食品 ]

“外国産に負けない”国産ナチュラルチーズ、農水省が製造技術確立へ

(2018/2/20 05:00)

農林水産省は、国産発酵微生物を活用した日本独自のナチュラルチーズ製造技術の確立を目指す。外国産チーズと遜色ない風味や香りを実現できる国産の発酵微生物を探索し、国際競争力を持つ国産ナチュラルチーズの商品化を後押しする。欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)が妥結し、ブランド力の強いイタリア産やフランス産などのチーズが日本市場へ大量に入ってくることが予想されており、国産品の競争力を高める。

2018―20年度の3年間で7600万円をかけ、発酵微生物の製造技術を研究する。微生物の特定と培養能力を持つ企業と農業者にコンソーシアムを組んでもらい、その中から選ぶ。企業は乳業メーカーのほか、しょうゆやみそ、ビール、飲料などのメーカーを想定。特定した微生物を開発した企業内で囲い込むのではなく、日本独自のナチュラルチーズ競争力を高める観点から、微生物を他社へも販売することを条件とする。

EUのチーズは、イタリア産モッツアレラチーズやゴルゴンゾーラチーズ、フランス産カマンベールチーズなど、競争力の非常に高いブランドがひしめく。また同省によると、国産ナチュラルチーズでも発酵微生物の多くは輸入に頼っている。国産微生物で候補を選び出し、チーズの風味や香りなどに及ぼす影響を分析。温度や発酵時間などで最適な製造技術を開発し、微生物の提供体制も確立する。日本ワインのように「将来は欧米の国際チーズコンクール入賞も狙う」(農林水産技術会議事務局研究推進課)考えだ。

(2018/2/20 05:00)

総合2のニュース一覧

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン