[ 科学技術・大学 ]

メンテ不要の小型環境発電機、関西大が開発 人・車両通過で発電

(2018/2/22 05:00)

  • 開発したメンテナンスフリーの小型環境発電機

関西大学システム理工学部の小金沢新治教授らは、IoT(モノのインターネット)対応でメンテナンス不要の磁石を使う小型環境発電機を開発した。人や車両が通過する際に踏み、可動板を押し込むと電磁変換で発電する。橋梁や高速道路の老朽化・損傷監視に使うセンサーの動力源など、大がかりな配線工事や定期的な交換作業が難しい現場での需要を見込む。

開発したデバイスは、磁石がコイル鉄芯(てっしん)横を通過し、磁界の大きさが変化することで発電する。磁石や光、温度差などを利用する環境発電の一種。

可動板は磁性を持たないよう樹脂製で、周辺は金属カバーを付けてコイルを保護した。橋梁や高速道路に可動板が表面から2ミリメートル程度突出するように設置し、本体は大きな応力がかからないように埋め込むことを想定。数キログラムの加重で可動板を踏むことで発電し、損傷・老朽化確認用センサーを可動できる。

外形寸法は20ミリ×20ミリ×5ミリメートルと小型で埋め込みやすい。現在、1秒当たりの電力は50マイクロワット(マイクロは100万分の1)。電気を貯蔵することで必要なときにセンサーを稼働できる。

センサーを動かすのに必要な電力は100マイクロワットのため、貯蔵不要になるよう改良を図る。さらに耐久性の向上や低コスト化もできるよう、設計を工夫していく。

電池などの代替手段を取りにくい交通インフラで最も需要を見込む。ほかに全地球測位システム(GPS)信号の届かない病院など建物内部での発信器動作などにも使える。

(2018/2/22 05:00)

科学技術・大学のニュース一覧

おすすめコンテンツ

凛穂の…気ままな散歩道

凛穂の…気ままな散歩道

今日からモノ知りシリーズ 
トコトンやさしい機械力学の本

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい機械力学の本

よくわかるコンクリート構造物のメンテナンス
長寿命化のための調査・診断と対策

よくわかるコンクリート構造物のメンテナンス 長寿命化のための調査・診断と対策

自動運転のためのセンサシステム入門
車載カメラとLiDARによるセンサフュージョン

自動運転のためのセンサシステム入門 車載カメラとLiDARによるセンサフュージョン

はじめて学ぶ電気電子計測
原理を理解し、正しく計測するための基礎知識

はじめて学ぶ電気電子計測 原理を理解し、正しく計測するための基礎知識

目利きが教えるエンドミル使いこなしの基本

目利きが教えるエンドミル使いこなしの基本

JOINT MEDIA→ JOINT MEDIAとは

PR

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

  • 2019/10/15

    本日15日は新聞休刊日のため、電子版も朝刊記事の更新はありません。ご了承ください。

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

↓もっと見る

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件、無料登録会員は最大30件の記事を保存することができます。

会員登録/ログイン

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用してしています。このバナーを閉じるか閲覧を継続した場合、クッキーの使用に同意したこととさせていただきます。なお、クッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる