[ 政治・経済 ]
(2018/3/3 15:30)
【ワシントン時事】米CNNテレビは1日、トランプ大統領の長女イバンカ大統領補佐官について、政権入りに際しての連邦捜査局(FBI)による身元調査で、一族のビジネスに関係した問題点を調べられていると報じた。中国など外国の干渉を招くことが懸念されているとされ、イバンカ氏の機密情報取り扱い資格に影響している可能性もあるという。
トランプ米大統領の長女イバンカ補佐官(23日、EPA=時事)
イバンカ氏の夫クシュナー大統領上級顧問は、機密情報の正式な取り扱い資格を得ておらず、最近「最高機密」に接触できなくなったと伝えられた。ある当局者は「身元調査で夫婦のどちらかに懸念が生じた場合、2人とも正式な資格取得が遅れたり拒否されたりする可能性もある」と話している。
FBIが注視しているのは、政権発足後の昨年2月にカナダ西部バンクーバーに「トランプ」の名を冠してオープンしたホテル。マレーシアの富豪一族の企業が開発し、トランプ氏のファミリー企業がライセンス契約で名称使用を認めている。
取引のどの部分が問題視されているのかは不明だが、イバンカ氏は開発企業との交渉で重要な役割を果たした。バンクーバーの地元紙は昨年、ホテル買収を検討している中に、中国政府とつながりがある関係者もいると報じたという。
同氏の倫理担当顧問は、CNNに「イバンカ氏の資格取得に関し、何の障害も問題点も持ち上がっていない」と主張した。
(2018/3/3 15:30)