【電子版】大株主が米ゼロックス再提訴、取締役推薦権を要求

コネチカット州ノーウォークの米ゼロックス本社（ブルームバーグ）

　【ニューヨーク時事】米事務機器大手ゼロックスの大株主である実業家ダーウィン・ディーソン氏は2日、同社を相手取り、新たな取締役を推薦する権利を求める訴訟をニューヨーク州の裁判所に起こした。取締役の推薦期限が過ぎた後に、経営陣が富士フイルムホールディングスへの身売りを公表したのは不当だと訴えている。

　ディーソン氏はゼロックスの第3位の株主。先月には富士フイルムによる買収差し止めを求める訴訟も起こした。

　ディーソン氏は、5月に予定されるゼロックスの株主総会で全取締役を新たに推薦する権利を求めたが、会社側が推薦期限を過ぎているとして拒否したため、今回の提訴に踏み切った。