[ 政治・経済 ]
(2018/3/8 13:00)
トランプ米政権は鉄鋼・アルミニウム輸入への高率関税導入に際して、当初はカナダとメキシコを対象から外す。両国が米国との北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉で合意に達しない場合、免除の措置は終了する。米国家通商会議(NTC)のナバロ委員長が7日に明らかにした。
同委員長によると、カナダとメキシコが米国の要求を満たす新たなNAFTA合意に調印すれば、両国からの鉄鋼・アルミ輸入は関税の対象外となる。他の同盟国も同様の仕組みで適用除外を求めることができるという。
ナバロ氏は「NAFTA再交渉が何らかの形で決着するまで、カナダとメキシコを除外する条項が盛り込まれる」と説明。再交渉が決裂した場合、両国は他の国と同様に、鉄鋼に25%、アルミに10%の関税を賦課される。
サンダース大統領報道官は同日、「国家安全保障上の観点からカナダとメキシコに例外措置を設ける可能性」があり、他の国に対しても同様の措置を取ることがあり得ると発言していた。
ナバロ氏は7日夜のFOXビジネス・ネットワークのインタビューで、トランプ大統領は8日午後3時半(日本時間9日午前5時半)、ホワイトハウスの大統領執務室で鉄鋼・アルミ業界の労働者立ち会いの下で関税の書類に署名する計画だと述べた。
ただ、計画に詳しい関係者1人によれば、弁護士が詳細を詰める時間が必要なため、8日の大統領署名はない公算が大きいという。(ブルームバーグ)
(2018/3/8 13:00)