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【電子版】人類は本当に宇宙で孤独なのか NASA、地球型惑星探査衛星「TESS」打ち上げ

(2018/4/19 18:00)

ケープカナベラル空軍基地からSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられたNASAの惑星探査衛星「TESS」(18日、フロリダ州=NASA Television)ケープカナベラル空軍基地からSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられたNASAの惑星探査衛星「TESS」(18日、フロリダ州=NASA Television)

  • TESSを搭載し打ち上げカウントダウンが進行中のSpaceX Falcon9ロケット(19日、提供:NASA)

 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)の惑星探査衛星が18日夕(日本時間19日朝)、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。将来の地球外生命発見に向け、約2年間にわたり太陽系の外にある地球型惑星を探す。

 惑星探査衛星「TESS」は、地球を周回する楕円(だえん)軌道に乗り、約20万個の恒星を観測。TESSの望遠鏡と恒星の間を惑星が横切る際、恒星が発する光に生じる変化を捕捉し、惑星の大きさを測定する。

  • 惑星探査衛星「TESS」のイメージ図(19日、提供:NASA)

  • TESSは2年間にわたり太陽系外の新しい世界を追求して調査を進める(11日、提供:NASA)

 NASAは2009年3月、同様の手法で太陽系外惑星を観測するケプラー宇宙望遠鏡を打ち上げた。後を引き継ぐTESSは、ケプラーよりはるかに広範囲の観測が可能。数千個の太陽系外惑星を発見し、生命の存在に適するとされる地球と同程度から2倍以内の大きさの惑星も、300個ほど見つかるのではと期待されている。

 新たに発見された地球型惑星は、生命が存在し得るか、地球上からさらに詳しく観測する候補となる。NASAの専門家は、TESS打ち上げによって「宇宙で人類が本当に孤独なのか解明することに、われわれはかつてなく近づいている」と意義を強調している。

(2018/4/19 18:00)

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