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[ 科学技術・大学 ]
(2018/4/25 05:00)
電気通信大学の横井浩史教授と横浜国立大学の加藤龍准教授、国立成育医療研究センター高山真一郎臓器・運動器病態外科部長らは24日、人体の筋電位信号で動く筋電義手を開発し、新機能開発に向けた実証実験の協力者の募集を始めたと発表した。人工知能(AI)技術の一つである適応学習機能で、手先の開閉に装着者の意図を反映しやすくした。
厚生労働省の補装具完成用部品指定に採択された。重さ200グラムの幼児用と650グラムの成人用を開発した。幼児用は手先の開閉や握り動作、成人用は親指の曲げ伸ばしと残りの4本指の曲げ伸ばしが可能。事前に残肢の力の込め具合と義手の動きを登録すると、義手が筋電位信号のパターンを覚え意図に沿った動きを再現する。公式に補装具として登録され、NPO法人「電動義手の会」(東京都稲城市)が製造を請け負う。
(2018/4/25 05:00)