【電子版】トランプ大統領、シンガポール開催を指示か 米朝首脳会談

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  北朝鮮の朝鮮労働党本部庁舎でポンペオ米国務長官（左）と握手する金正恩労働党委員長（9日、朝鮮通信＝時事）

　米国政府はトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の首脳会談について、シンガポールでの開催を目指している。北朝鮮に拘束されていた米国人3人が解放され、米朝首脳会談への障害がなくなった。

　トランプ政権の当局者が決定が最終的でないことを理由に匿名で語ったところによると、同大統領は首脳会談をシンガポールで開く方向に傾いている。大統領は9日、開催地に関して韓国と北朝鮮の間の非武装地帯（DMZ）の可能性を否定。数日中に日程と場所を発表すると述べた。

　解放された米国人3人は9日遅く、訪朝したポンペオ国務長官とともに米アラスカ州アンカレジに着陸し、帰国を果たした。トランプ大統領は金委員長が3人の解放に応じたことに謝意を示した。

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  トランプ政権の当局者によると、トランプ氏はシンガポールでの首脳会談に傾いているという（9日、ワシントン＝ブルームバーグ）

　北朝鮮国営メディアは、金委員長がトランプ大統領からの解放要請を受け入れ、3人に恩赦を与えたと報道。金委員長とポンペオ国務長官の会談では「米朝首脳会談開催に向けた実務上の問題とその手続き、方法について綿密な議論が行われた」と朝鮮中央通信（KCNA）は伝えた。

　トランプ大統領は米東部時間10日午前2時（日本時間同午後3時）ごろにワシントン郊外に到着する解放された米国人3人らを自ら出迎える意向を明らかにした。

　CNNの先の報道によると、米当局者はシンガポールで米朝首脳会談を開催する方向で計画を進めるよう指示されたという。（ブルームバーグ）