[ 医療・健康・食品 ]

iPS細胞の状態識別、AIで自動化 島津と阪大院

(2018/5/15 05:00)

【京都】島津製作所はiPS細胞(人工多能性幹細胞)の培養工程で現在は目視判定している状態識別作業を、人工知能(AI)で高速・高精度に自動化する技術を開発した。iPS細胞は未分化状態で培養し、目的の細胞へ分化誘導していく。培養時は分化しそうな未分化逸脱細胞を取り除くため識別が要る。新技術は同社製新型解析装置で得たデータをAIで未分化と未分化逸脱に1秒以内で高精度識別でき、培養品質の向上が見込める。

大阪大学大学院工学研究科と共同開発した。昨秋発売の新型装置で得た細胞の光学データ画像をAIで識別。未分化細胞、未分化逸脱細胞、非細胞領域の3種類にラベル分けして表示する。AI活用で未分化逸脱の初期段階の見逃しが低減できる。

未分化細胞を識別する精度と感度は共に98%で未分化逸脱細胞は同92%以上。一般的な顕微鏡での目視判定はバラつきがあり未分化逸脱細胞の判定に時間がかかる上、作業負担が大きかっ...

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(2018/5/15 05:00)

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