【電子版】ウェイモ、自動運転タクシーを欧州拡大へ

• 

  ウェイモの自動運転システムを搭載したジャガーのSUV「Iペース」（3月29日、NY国際オートショー、ニューヨーク＝ブルームバーグ）

【トリノ（イタリア）＝ロイターES・時事】米IT大手グーグルの自動運転部門が分社したウェイモのクラフチック最高経営責任者（CEO）は7日、自動運転車を使った配車サービスを年内に米国で始めた後、欧州にも拡大していく意向を表明した。

　クラフチック氏は当地で開かれた自動運転車の関連会議で、欧州でのサービスは「米国とは大きく異なったアプローチになる可能性がある」と語り、ウェイモ関係者が規制や政策などの違いを理解するため、欧州にしばらく滞在していたことを明らかにした。

　ウェイモはこの先数カ月内に、米アリゾナ州フェニックスの一部地域を皮切りに配車サービスを開始し、その後米国各地に拡大する計画だ。

　米国では欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ（FCA）や英ジャガー・ランドローバーの車を利用する。ただ、クラフチック氏は欧州でのサービス展開の際に、どちらかと提携する可能性があるかどうか明らかにしなかった。