[ 金融・商況 ]

【電子版】公的年金、17年度運用益10兆810億円 2年連続黒字

(2018/7/8 07:00)

  • 第4四半期は貿易摩擦の懸念から株価も伸び悩み、5.5兆円の赤字となった(ブルームバーグ)

 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は6日、2017年度の運用益が10兆810億円だったと発表した。運用益の黒字は2年連続で、前年度比では27.0%増。収益率は6.9%だった。国内外の景気拡大で株価が上昇したことが寄与した。ただ、年度末にかけては米国発の世界的な貿易摩擦への懸念で伸び悩み、第4四半期(18年1~3月期)の運用損益は5兆5408億円の赤字となった。

 17年度末は、市場運用を始めた01年度からの累計運用益が63兆4413億円、運用資産額が156兆3832億円と、年度末としてはともに過去最高を記録。ただ四半期ベースでは、累計運用益、運用資産額とも第3四半期末(17年12月末)の数字がこれを上回った。01年度から17年度までの累積収益率は年3.12%となった。

 17年度の運用益の内訳は、国内株が5兆5076億円、外国株が3兆5140億円、国内債が3622億円、外国債が6740億円。運用資産に占める国内債の比率が27.5%と過去最低になる一方、国内株、外国株、外国債の比率はいずれも過去最高となった。

 GPIFは3月末時点で2321銘柄の国内株を保有。時価総額順では1位がトヨタ自動車で1兆3780億円、2位が三菱UFJフィナンシャル・グループで7802億円、3位が三井住友フィナンシャルグループで5976億円だった。(時事)

(2018/7/8 07:00)

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