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[ 医療・健康・食品 ]
(2018/10/14 14:00)
【ロンドン=時事】英政府が子どもの肥満対策の一環として、レストランが提供するピザやパイにカロリーの上限を設ける規制を検討していることが分かった。実際に導入されれば、ピザの人気メニュー「マルゲリータ」は大きさなどを変えない限り、店頭から消えることになりそうだ。12日付の英紙タイムズが報じた。
同紙によると、英保健省はレストランで提供されるピザに928キロカロリー、英国の伝統料理パイに695キロカロリーの上限を設ける方向で検討しているという。
代表的なピザチェーン店の全メニューで、この規制をクリアできるのは4商品だけ。トマトソース、モッツァレラチーズ、バジルを使う「マルゲリータ」は1051キロカロリーで、現状のままでは店頭で提供できなくなる見通しだ。
英国人に人気の牛肉をパイ生地で包んだ「ステーキパイ」(1017キロカロリー)も規制の対象となる。
英国では小学校高学年の約3分の1が肥満に分類されるなど、子どもの肥満が社会問題化している。ただ、保健省の広報担当者はタイムズ紙の取材に「ピザとパイの(規制)計画は初期段階で、来春に予定する公表までに変更される可能性がある」と話している。
(2018/10/14 14:00)