[ ロボット ]
(2018/10/21 07:00)
米ボストン・ダイナミクス(マサチューセッツ州)は16日、4足歩行の犬型ロボット「スポットミニ」の新たな動画を公開した。世界中でフィールドテストが開始され、早ければ19年中にも本格導入が予想される注目のロボットだ。これまでも障害物を回避しながら自律歩行したり、器用にドアを開けたり、また階段を上り下りしたりと、その都度驚きと話題を提供してきた。そんなスポットミニが今回挑戦したのがダンスだ。
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音楽に合わせ、肩を動かしながらの華麗なステップ。そしてジャンプで方向転換。ロボットにはおそらく必要のない柔軟体操的な動きもありながら、マイケル・ジャクソンを彷彿させるキレのある動きを披露している。
そして最後はムーンウォークでフェードアウト。動物の犬では間違いなく不可能なことは言うまでもない。ダンスを選んだ目的は定かでないが、コストとアプリケーション次第で活躍の場は無限に広がりそうだ。
同社については、11日にも人型2足歩行ロボット「アトラス」と、やはり「スポットミニ」の動画を公開している。アトラスはパルクールに挑戦するシーンを披露。人間でも高いレベルの身体能力が要求される人気のスポーツだ。左右に配置された段差40センチメートルのステップを、何の迷いもなくペースを崩さずに飛び越えていく。脚、腕、胴体のバランス制御とスピードを両立させながら力強く、それでいて華麗な忍者的な動きをみせている。
一方のスポットミニは、都内の建設現場を使った竹中工務店とフジタによる実証実験の模様だ。床には大小の資材が置かれ、コンクリートがむき出しの雑多な環境でも適応性の高さを見てとることができる。
空間マップデータに基づき、ステレオカメラから自分の位置を特定。障害物や柱を避けながらフロア内を自律巡回している。作業の進捗管理や安全監視目的のセンサー類などは背中に搭載し、カメラ類を追加することでより詳細な検査や応用的な動作が可能だという。
(2018/10/21 07:00)