【電子版】仏大規模デモ、次は強権発動も 政府高官が示唆

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  パリで大規模デモの被害状況を視察するマクロン大統領（中央）（2日、EPA時事）

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  マクロン政権に激しく抗議するフランスのデモ隊（1日、パリ＝AFP時事）

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  前日の大規模デモに際し、暴徒に焼かれたパリの車（2日、EPA時事）

非常事態宣言は検討せず

【パリ＝AFP時事】フランス政府高官は3日、自動車燃料税の増税に反対する大規模デモで死者も出る混乱が広がっている状況に関し「非常事態宣言も選択肢の一つだが、今のところ検討されていない」と政府の方針を説明した。ラジオ番組の取材に答えた。フランスでは2015年のパリ同時テロ後、非常事態宣言が発令された。

　デモ隊は8日に再び大規模な抗議行動を呼び掛けている。強制的に禁止するか問われた高官は「何が何でも集まってやろうと決意している人々が相手だから、止める力を持たないといけない」と強権発動に含みを持たせた。

　暴徒化した1日のデモについて、参加者の一部は「明らかに殺意を抱いていた」と指摘。逮捕者からはハンマーなど凶器が押収されており、リンチに近い襲われ方をした警官もいたと高官は主張した。