[ 自動車・輸送機 ]

【電子版】フィアット、米当局と和解 排ガス不正で870億円支払い

(2019/1/11 14:00)

  • 14-16年型ジープ・グランドチェロキーなど2車種約10万台をリコール、ソフト更新とともに所有者らに賠償金を支払う(16年3月、NY国際オートショー=ブルームバーグ)

 フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は、同社のディーゼル車が排ガス規制に違反しているとして米国で複数の州や車の所有者、司法省から提起された訴訟を決着させるため、制裁金を含め約8億ドル(約870億円)を支払う。

 内訳は米制裁金3億500万ドル、ソフトウエア更新や環境負荷軽減の費用2億ドル強のほか、所有者への賠償金2億8000万ドルなど。この試算は所有者全員の参加が前提で、実際とは異なる可能性もある。

 エンジンのコントロール装置を供給し、排ガス試験での不正が認定されたドイツの自動車部品メーカー、ロバート・ボッシュも所有者との和解の一環として賠償金2750万ドルを支払う。

 カリフォルニア州の連邦裁判所に10日提出された同意判決によると、FCAはディーゼル車「ジープ・グランドチェロキー」と「ラム1500」について、約10万1000台の所有者にリコールを通じて無償で排ガス関連ソフトを提供する。FCAによると、所有者は1台につき平均2800ドルを同社から受け取る。

 司法省の声明によると、排ガス規制違反に関連してFCAが刑事責任を問われる可能性は今回の合意でも消滅しない。検察当局は2017年からFCAを捜査しているとブルームバーグは報じている。

 和解条件にはFCAが不正行為を認めることは含まれなかった。同社は発表資料で「和解しても、排ガス試験を逃れるための装置を導入するという意図的な策略に関与していなかったという当社の立場は変わらない」と表明した。(ブルームバーグ)

(2019/1/11 14:00)

おすすめコンテンツ

電験三種 合格への厳選100問 第3版

電験三種 合格への厳選100問 第3版

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

シッカリ学べる!3DAモデルを使った「機械製図」の指示・活用方法

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

技術士第一次試験「建設部門」受験必修キーワード700 第9版

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

モノづくり現場1年生の生産管理はじめてガイド

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

金属加工シリーズ 研削加工の基礎 上巻

Journagram→ Journagramとは

ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

電子版からのお知らせ

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

もっと見る

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件の記事を保存することができます。

ログイン