[ 政治・経済 ]
(2019/4/14 08:30)
【ベルリン=時事】ドイツ国防省は11日、長距離用の政府専用機として、エアバスの新型機A350―900を3機購入すると発表した。総額は12億ユーロ。老朽化で故障が相次ぎ、メルケル首相の国際会議への遅刻などの失態をさらしていた政府機を刷新することになる。
3機は2020年から22年にかけて納入予定。3機が稼働次第、現在の長距離機2機は運用を終了する。
独政府機は近年、トラブルが続発。昨年11月には、メルケル首相が搭乗し、アルゼンチンでの20カ国地域首脳会議(G20)に向かっていた機体が緊急着陸し、会議に遅刻。トランプ米大統領との会談などが中止となった。このほか、シュタインマイヤー大統領や多くの閣僚も、外遊先での足止めなどの事態に遭っている。
現在の長距離機2機は、11年にルフトハンザ航空から中古で購入した。今回は万全を期して完全な新型機を調達する。
(2019/4/14 08:30)