[ ICT ]
(2019/5/27 05:00)
世界最大のソーシャルネットワーク、米フェイスブックは23日、1-3月(第1四半期)に22億件の偽アカウントを削除したことを明らかにした。同社への信頼を損なう行為の阻止に取り組む中で、削減件数は過去最高となった。
2018年10-12月(第4四半期)に無効にしたアカウントは10億件余り、同年1-3月は5億8300万件だった。大多数は作成されてから数分以内に削除されたため、月間および1日当たりのアクティブユーザー数の統計には含まれていないと説明した。
同社バイスプレジデントのガイ・ローゼン氏は、「偽アカウントの多くは、常に当社のシステムを回避しようとしているスパマーのものだ」と記者団に語った。偽アカウントについて特定の発信源は挙げなかった。
フェイスブックはこの日の報告書で新たな数値も公表した。麻薬や銃を販売・促進する投稿の削除件数だ。同社は今年1-3月にこれらカテゴリーの投稿150万件余りを削除。いずれは対象を他の種類の不法行為にも拡大したいとした。
マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、同社が自社製品監視のための支出を大幅に増やしていると説明。安全性のための「19年予算は、12年の株式公開の前年の全収入より多い」と指摘した。
ザッカーバーグCEOはさらに、大統領選への出馬を表明している政治家や同社の共同創業者クリス・ヒューズ氏がフェイスブックの分割を呼び掛けていることに反論。通信分野の製品では多くの競合相手がいるとの従来の主張を繰り返した。(ブルームバーグ)
(2019/5/27 05:00)