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[ 環境・エネルギー ]
(2019/6/7 05:00)
国立環境研究所(国環研)と日刊工業新聞社は6日、第46回「環境賞」(環境省後援)の贈賞式を都内で開いた。環境大臣賞に輝いたトクヤマの「結晶大型化による石膏ボードの100%再生技術」をはじめ計6件を表彰した。
渡辺知保国環研理事長は「受賞技術は、わが国の環境問題の解決に寄与する」とたたえた。受賞者を代表しトクヤマ徳山製造所セメント開発グループの平中晋吾主席は「全国、世界に展開するのが我々の夢。成果に満足せず、活動を強力に発展させる」と喜びを語った。同社は建物解体時や被災時に廃棄される石膏(せっこう)ボードを、石膏ボード原料として100%リサイクルできる技術を実用化した。
来賓の秋元司環境副大臣は「いずれも環境と経済の好循環のモデルケースになる」と祝辞を述べた。大塚柳太郎審査委員長(自然環境研究センター理事長)も「例年通り実践分野から多くの応募があった。内容の独創性や有効性、国際展開も見て選定した」と講評した。同賞は環境保全や環境の質の向上に貢献した技術開発・調査研究などを対象にしている。
(2019/6/7 05:00)