産業春秋／リラックスの４Ｂ

近所のほこらの周りに人が集まってスマートフォンを操作している。調べてみると「ポケモンＧＯ」の捕獲スポットになっていた。それに刺激されて始めたのがスマホを使った東京都内の銭湯スタンプラリー。

自宅から徒歩圏内に５軒の銭湯があり、うち２件は温泉、３件は露天風呂付きと恵まれた環境に住んでいる。これまでに２００軒近くの銭湯に入り、今も仕事帰りに立ち寄るが、遠出する時間がなく、新しいスタンプが集まらない。

風呂（Ｂａｔｈｒｏｏｍ）は、バス（Ｂｕｓ）などでの移動中、寝室（Ｂｅｄ）、酒場（Ｂａｒ）と同様にリラックスできる場所。アイデアがひらめきやすくなる４Ｂの一つだ。これからの季節は銭湯帰りに飲むビールがうまくなる。新たなＢにしたいが、いかがだろうか。

４Ｂについて心理カウンセラー養成スクールを経営する清水聡さんに聞くと「リラックスして下さいといっても難しい人がいるので、ぼーっとしましょうというと効果のある人が増える」とか。

つまり４Ｂにいるだけではあまり意味がないということ。発想が貧困な理由が理解できた。ぼーっとするなど無駄と思われがちなことがリラックスにつながるわけで、このような時間を大切にしたい。