[ オピニオン ]

産業春秋/サラリーマンの起源

(2019/6/25 05:00)

給料日が待ち遠しいのは、新入社員もベテラン社員も何ら変わらない。むしろ、歳をとるほど、待ち遠しい度合いが増しているのかも。「昔は封筒に現金が入っていて、ありがたみがあった」といった話を先輩に聞いて、驚いた記憶がある。ふと、「この給料(サラリー)の語源は何なのか」という疑問が湧いた。

その起源はローマにあるという。ローマは、発展を支えた重装歩兵に、給与の一部として塩の固まり(サラリウム)を現物で支給した。その後、塩を買うためのお金を与えるようになり、「サラリウム・アルゲントゥム」(「塩のための銀貨」の意味)と呼ばれ、「サラリー」と省略されるようになった。

サラリーは、後にさまざまな生活物資を購入するための「給与」を意味する言葉になっていく。それが日本語化して、「サラリーマン」という言葉につながっていった。

実は、「マネー」の語源もローマだ。マネーの語源は、女神ジュノーの別名「モネタ」にある。ローマ帝国が、モネタすなわち「マネー」の神殿にコイン造りを独占させたということに由来する。

「全ての道はローマに通ず」―。普段あまりローマを意識することはないが、遠いローマとのつながりを実感した瞬間だ。

(2019/6/25 05:00)

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