産業春秋/「子年は繁栄」

(2020/1/3 05:00)

2020年の干支(えと)は「子(ね)年」。正確には「庚子(かのえね)」で、互いに助け合って成長していくことを示している。ネズミは穴ぐらやドブをすみかとするため暗いイメージもあるが、十二支の最初の年であり、心機一転で物事に取り組みたい。

「ねずみ算」という言葉があるように、ネズミは多産で、子孫繁栄の象徴でもある。株式市場の相場格言も「子年は繁栄」で、株価は上昇する傾向にあるという。

20年は米国大統領選挙が行われる。景気が後退すると、選挙戦で不利になる。このため再選を目指すトランプ大統領は景気対策に全力で取り組むだろう。米国の繁栄は輸出環境改善という形で日本の追い風になるため歓迎したい。

ネズミにちなんだ格言も多い。「鼠(ねずみ)も虎のごとし」は小さく弱い者でも必死になって飛び出すときは虎のような勢いがあることをいう。「窮鼠(きゅうそ)猫を噛む」に通じるものがある。「鼠が塩を引く」は小事が積もり積もって大事になるという意。

ネズミは災害に対する予知能力があるとされ「鼠は沈む船を去る」とか「火事の前には鼠がいなくなる」といわれるほど。2年続けて大規模な自然災害に悩まされた日本。防災・減災対策にネズミの能力を借りることはできないものか。

(2020/1/3 05:00)

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