産業向け電子部品から、人や社会のためにできることとは【PR】

(2020/3/5 05:00)

トータルソリューションで顧客要望に対応

 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社(TEジャパン)は、コネクタやケーブルなど電気・電子部品を製造・販売し、スイスに本社(TE Connectivity)をもち、近年ではロボット関係の部品供給にも力を注ぐ。エンジニアとして入社後、同社に三つある全てのセグメントを経験し、現在インダストリアル・ソリューションズ・セグメントのインダストリアル・ビジネスユニットのセールス&マーケティング本部長を務める畝狭克弥氏に、ロボット市場への見解や戦略を聞いた。

  • HDCコネクタ

  • HDCダイナミックコネクタ

  • M12コネクタシステム

―御社のロボット事業の展開をお教えください。

 「日本で開発する産業機械向けコネクタ『ダイナミックシリーズコネクタ』は、年々製品ラインナップを拡張し、ロボット向けに展開している。ロボットコントローラ内部接続向け基板対電線コネクタや、ロボットアーム内の電線対電線コネクタは、メジャーなロボットメーカーに採用されている。自社の製造現場でも2000年代前半から多軸ロボットなどを導入。成形機からの取り出し作業などに、人手不足対策として取り入れてきた」

―今、多くの企業がロボット事業に参入しております。御社の製品の強みは何とお考えでしょうか。

 「コネクタを単体で販売するのではなく、トータルソリューションとして提供できる点だと考える。エンジニアリングサービスまで自社で対応できるため、サービスまで含めた提案型で顧客の要望に対応している」

「また、ロボットのアーム内の電線の密集率もが上がり、ロック機構のコンセプトによってはコネクタが外れたり破損する危険性をもつ。それに対応するため、さらに小型化しつつ、新しいロックコンセプトを採用したコネクタを開発している」

小型化、自動化向け最先端の製品を開発

  • インダストリアル ミニIOコネクタ

  • ダイナミックシリーズコネクタ

 ―今回バーチャル展示会「ロボットEXPO2020」にも出展されています。小型化に向けた製品もやはり提供されますか。

 「インターフェース用コネクタとして標準化した『インダストリアル ミニI/Oコネクタ』は、LAN接続に使われる『RJ45』コネクタの4分の1の大きさ。また機能だけでなく、作業性も重視。ハウジングに電線を挿入し、工具で押さえるだけで、現場での結線ができる。通常のケーブル・コネクタ加工品はデザインし、発注、アセンブリーまで行うと2週間かかるが、それが数分で完成する。国内の工場は少量多品種生産が増えており、工場では短期間で多品種の製品を作る。生産する品目に合わせてロボットのレイアウトを変えていくなど、工場内での作業が多く発生するが、同製品を使えばレイアウト変更時のダウンタイムを抑えられ、作業者の負担も軽減できる」

―ダイナミックシリーズからも製品は出展されるのでしょうか。

 「従来、電源線と信号線・データ通信は、各コネクタを分ける必要があった。『HDCダイナミックコネクタ』は、電源線と信号線・データ通信用のモジュールを任意で組み合わせることが可能で、お客様のニーズに合わせて容易にカストマイズができる。ロボットアーム、コントローラの他、工作機械や半導体製造装置への採用を見込む」

―IoT(モノのインターネット)やファクトリーオートメーション(FA)なども進んでおります。

 「当社として初となるシングルペアイーサネット(SPE)に準拠した産業用コネクタの標準化を推進している。SPEは新たな産業用イーサネットの規格で、業界のトレンドでもあるIIoT化の実現に有効なことから進めていく必要性を感じた」

垣根がなくなる産業界、医療・介護から社会貢献へ

―これからのロボット業界はどのようになっていくとお考えでしょうか。

 「今後は人とともに働く協働ロボットが増えてくると思う。無人搬送車(AGV)は現在工場内で使われるが、これを病院に置けば、介護用ロボットやサービスロボットになる。現在はサービスロボットといえば対話に重注目が集まるが、動きが加わったり、ワイヤレスになれば、ロボットの用途の幅も広がってくる。近年は自動車から介護事業への参入など、産業の垣根はなくなっていると感じる」

  • 畝狭克弥氏

―2019年には低侵襲手術に用いる医療機器への貢献などが評価され、フォーチュン誌の「Change the World (世界を変える企業)」の4位にランクインされています。医療からエネルギー、自動車分野まで幅広い産業に進出していると感じます。

 「そのほかにもクラリベイト・アナリティクスの『Derwent Top 100 グローバル・イノベーター 2020』など世界各国のアワードも受賞している。『社会や人にとって良いものか』を考え、今後は介護やリハビリなど分野を広げ、社会貢献に携わっていきたい」

―御社としてはこれからどのようにロボットと対峙していきたいとお考えですか。

 「技術力は既に業界にも認められるほどのものを持っている。サイズが小さく、値段も安くできる製品を、先行して開発していきたい。信号系やスピード、市場もどんどんと変わっていく。流れに取り残されないよう、各セグメントで情報共有し、事業同士の共同開発などをしていきたい」

(2020/3/5 05:00)

この記事は下記の「Journagram」にも掲載されています→ Journagramとは

おすすめコンテンツ

今日からモノ知りシリーズ 
トコトンやさしい半導体パッケージ実装と高密度実装の本

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい半導体パッケージ実装と高密度実装の本

未来の科学者との対話18
第18回 神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞 受賞作品集

未来の科学者との対話18 第18回 神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞 受賞作品集

今日からモノ知りシリーズ 
トコトンやさしい工作機械の本
第2版

今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい工作機械の本 第2版

よくわかる電子機器実装の品質不良検査とコスト削減

よくわかる電子機器実装の品質不良検査とコスト削減

技術士第一次試験 
「電気電子部門」択一式問題200選
第6版

技術士第一次試験 「電気電子部門」択一式問題200選 第6版

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

NCプログラムの基礎〜マシニングセンタ編 上巻

PR

電子版クレジットカード決済が対象になりました。キャッシュレスでお支払いのお客様に5%還元 ご存知ですか?記事のご利用について

カレンダーから探す

閲覧ランキング
  • 今日
  • 今週

ソーシャルメディア

日刊工業新聞社トピックス

セミナースケジュール

イベントスケジュール

PR

おすすめの本・雑誌・DVD

ニュースイッチ

企業リリース Powered by PR TIMES

大規模自然災害時の臨時ID発行はこちら

日刊工業新聞社関連サイト・サービス

マイクリップ機能は会員限定サービスです。

有料購読会員は最大300件、無料登録会員は最大30件の記事を保存することができます。

会員登録/ログイン

このサイトでは、アクセス状況の把握や広告配信などのためにクッキー(Cookie)を使用してしています。このバナーを閉じるか閲覧を継続した場合、クッキーの使用に同意したこととさせていただきます。なお、クッキーの設定や使用の詳細についてはプライバシーポリシーページをご覧ください。

閉じる