新型コロナ/コロナ治療に核酸医薬 福岡県とボナックが共同研究

(2020/5/19 05:00)

  • 調印の様子(同社発表資料から)

【福岡】福岡県とバイオベンチャーのボナック(福岡県久留米市)は18日、新型コロナウイルス感染症治療薬を共同研究すると発表した。同社の核酸医薬技術と福岡県保健環境研究所(同太宰府市)のウイルス研究技術を生かす。既知の作用メカニズムとは異なる、核酸医薬による治療薬の開発を目指す。2022年10月以降の販売を計画する。

開発するのはリボ核酸(RNA)など遺伝情報をつかさどる核酸を利用する治療薬で、ウイルス遺伝子に作用する。吸入薬として患部の肺に直接作用し副作用の恐れが少ない治療薬を目指す。

現在、米国で治験中の突発性肺線維症治療薬のノウハウが活用できるため早期実用化が期待できる。

また共同研究で得たノウハウを生かすことで、新たなウイルス感染症が発生した場合、短期間で新しい治療薬の臨床試験開始が可能という。

(2020/5/19 05:00)

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