新型コロナ／岡山県中央会、食品メーカー支援 品質管理を専門家が指導

【岡山】岡山県中小企業団体中央会は７月から県内食品製造事業者の品質管理強化を支援する。国際的な食品衛生管理基準「ＨＡＣＣＰ（ハサップ）」導入などの計画策定を専門家が指導する。新型コロナウイルス感染拡大により、高い水準の品質管理が急務の課題になっているという。

食品製造事業者に対する計画策定支援事業は２０２０年度から専門家を４人とし、うち１人を品質管理に精通した専門家にした。ＨＡＣＣＰ導入のほか、食中毒や食品異物混入防止などの計画策定を指導する。６社程度を選定し、支援を受ける事業者は品質管理のほか、ブランド戦略など四つの支援内容の中から二つを選択できる。

１９年度までは専門家が１人で、主に販売面を支援してきた。だが新型コロナの感染拡大により、品質管理を強化したい事業者が増えているため、支援内容を広げた。

支援期間は７月から２１年２月末まで。専門家が最大８回訪問し、事業者とともに持続的な経営を行っていくための事業計画を策定する。