新型コロナ／ＡＤＦ、ビニール製間仕切り 飛沫防ぎ座席数も確保

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  待合スペースなどで「３密」を防ぎながら十分な席を確保できる

エーディエフ（ＡＤＦ、大阪市西淀川区、島本敏社長、０６・６４７４・９９９５）は、新型コロナウイルス感染症対策製品として飛沫（ひまつ）感染防止に役立てられるパーテーション「パテンジャー」を６月下旬をめどに発売する。飛沫防止用ビニールが不要になった際にはボードや紙をつるして看板としても活用できる。当面は新型コロナ対策を想定するが、アフターコロナを見据えた息の長い商品として訴求する。

価格はポールとバー２本、ビニール２枚込みで、８０００円（消費税抜き・送料別）。ビニールを垂れ下げるバーの部分は取り外せる。ビニールは横バーに巻き付けて高さ調整が簡単にできる。ビニール上部は筒状になっているため、バーにビニールを差し込むだけで取りつけできる仕組み。ビニールは外せるため拭きやすい。

現在、役所や病院の待合ベンチなどでは“ソーシャルディスタンス”として、座席を一つ飛ばしで使うケースが多い。十分な席を確保できず、立って待機する人が増えることで「３密」状況の懸念も生じる。

パテンジャーを地元の大阪市西淀川区役所に６０基を寄贈した。今後、待合場所がある所に幅広く提案する考え。島本社長は「これまでの日常から不便になったところを解決するのが開発の狙い。利用者が安心でき、従来と変わらない席の確保を両立できる」と話す。