サプライチェーンのデジタル化 デジタルを活かした最適化【PR】

(2020/5/25 05:00)

 新型コロナウイルスの流行拡大を受け、全世界で経済活動が止まってしまった。その中でも収束後を見据え、サプライチェーンを巻き込んだデジタル化が進みそうだ。

 単に、販売管理のためにデータをサプライチェーン間で共有するだけにとどまらず、故障の防止や、新しいイノベーションなど活用の幅は広い。

  • オリンパスでは、匠の技術とデジタル技術を掛け合わせ、生産を効率化させている

サプライチェーンの危機対応 デジタルの復元力の活かし方とは?

サプライチェーンのリスクを最小化

サプライチェーンの最適化

 日立製作所では、調達から販売までのさまざまなデータをサイバー空間上でひも付け、高速シミュレーションする「サプライチェーン最適化サービス」の提供をしている。サプライチェーン全体を見渡し、最適な在庫計画や出庫計画を自動立案する。全体最適化により、顧客の生産性向上やコスト低減をサポートする。

 現実世界をサイバー空間でモデル化し、シナリオを試す手法「デジタルツイン」を活用する。調達や生産、倉庫、輸送、店舗などのデータをサイバー空間上でひも付け、サプライチェーン全体を再現する。モノやカネ、情報の流れを再現し、需要変動に対応した計画の自動立案を実現する。

 サプライチェーンの構築は日立の業務ロジックを活用して作成したモデルを選択するだけ。導入までの時間を短縮する。グローバル展開する小売業の企業で検証したところ、在庫管理コストと欠品発生件数をそれぞれ約50%削減した。

デジタル化×匠の技

 オリンパスでは、技能者の高度な手業とデジタル技術の相乗で生産の効率化に拍車をかけている。顕微鏡の対物レンズは複数枚のレンズを組み合わせて仕上げる。レンズを重ねる際に中心がずれると収差(理想像とのずれ)が生じるため、マイクロメートル単位でずれを調整する「心出し」という作業が必要だ。心出しができる製造3部組立革新チームの今井豊(59歳)は2015年11月に「現代の名工」に認定された。

 とはいえ技能者依存のモノづくりでは生産に限界がある。そこで心出しを自動化できる装置を開発し、現場に導入した。「ただし自動化できるのは初・中級機のレンズだけ。高級機のレンズはいまだに人の手で調整している」と江口和孝製造機能担当役員は明かす。

匠の技

 デジタル化が進むと人は不要になる、その認識は誤りだと江口氏は力説する。「デジタルをさらに改善するのは人間の役割。自動化した技能を匠(たくみ)の技で進化させ、さらに自動化する。このサイクルを回すことで『モノづくり』と『人作り』を進化させる」(同)。

 一方、今後注力する使い捨ての内視鏡や処置具などは大量生産が必要。従来の医療機器の生産とは異なる工夫がいる。江口氏は「サプライチェーン全体で見たとき、材料をいかに安く買うかが課題」と指摘する。コスト削減のためグローバルで材料を調達。開発の初期段階でコンピューター上のシミュレーションを重ねるフロントローディング型開発で「試作回数を半減」(同)し効率的な生産を目指す。

 デジタル化やシミュレーションを駆使する同社のモノづくりは今後「デジタルツイン」に行き着く、と江口氏は構想する。「現在の製造ラインをデジタル化し、どういう生産ラインにしたら効率化できるかシミュレーションする。それをまた現実に持っていく」(同)。

 この度セールスフォース・ドットコムが主催するSalesforce Live:Manufacturingでは、危機対応後の速やかな復旧に向けたデータの活用法をテーマに、ウェブセミナーを開催。

 本セクションでは、NTTデータから牧野直浩課長代理が登壇。データの活用法を新型コロナウイルス流行後、速やかに事業復旧した事例を交え、紹介する。講演は7月15日(水)の14時30分から50分まで。聴講には事前の登録が必要。詳しくは下記から。

危機対応後の工場・サプライチェーンが求める顧客とのつながり方 対応の中から聞こえ始めたニューノーマル時代の足音

【講演者】株式会社 エヌ・ティ・ティ・データ 課長代理 牧野 直浩 氏

申し込みはコチラから!

(2020/5/25 05:00)

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