新型コロナにリウマチ薬効果 スイス・ロシュ

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スイスの大手製薬企業のロシュは、リウマチ治療薬「アクテムラ」が、新型コロナウイルス感染症に関連する肺炎の重症化の可能性を下げることを示した。入院患者を対象とした第３相試験で、アクテムラを投与した患者では人工呼吸器が必要となる重症化に至る可能性が減少した。ロシュは米国食品医薬品局（ＦＤＡ）や、世界の保健当局に結果を報告する見込み。

臨床試験は、米国と南アフリカなどで実施し、医療サービスが十分でない人を中心に３８９人が参加。標準的な治療に加えてアクテムラを投与した患者と、標準治療と偽薬で治療した患者を比較すると、重症化して人工呼吸器が必要となる、または死亡に至る確率が４４％低かった。