産業春秋/帝国ホテル 建て替え

(2021/3/29 05:00)

帝国ホテルは時の外相井上馨が、日本の迎賓館となるホテルが必要と渋沢栄一らに命じ、1890年(明治23年)に開業した。国の威信をかけた一大プロジェクト。

同社の沿革には、その前年ロンドンに「ザ・サヴォイ」が、3年後にニューヨークに「ウォルドーフ・アストリアホテル」が開業したとある。この頃から世界的に人が行き交う時代が到来したことがうかがえ、興味深い。

ホテル業界はコロナ禍で最も影響を受けた業種の一つ。人の移動がないので宿泊客が減少。経営面では収益源の宴会需要の激減が打撃を与えている。

中でも日本は東京五輪・パラリンピック開催というインバウンド需要拡大の最大のチャンスが到来するはずだった。五輪は外国からの観客受け入れ断念が決まり、業界から、かすかな希望が絶たれたと悲嘆の声も聞かれる。

帝国ホテルが建て替え計画を発表した。周辺の再開発を含めて投資額は2500億円。足元の経営が厳しい中で、投資を決意させた背景には、ライバルのウォルドーフ・アストリアホテルの東京・日本橋への進出があったという。沈む業界に大きな刺激を与える令和のビッグプロジェクト。コロナ後を見据えた決断だ。

(2021/3/29 05:00)

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