産業春秋/新語を紡ぐしなやかさ

(2021/10/14 05:00)

「言葉は生き物」とは言い得て妙だ。泡のように生まれるそばから消えていく。社会に根付いても、時代とともに意味が変わる。はやり廃りもある。

三省堂国語辞典が8年ぶりに全面改訂され、12月下旬から新版が書店に並ぶ。3500の新語が加わる一方で、見出しから消える言葉もある。工業化の原動力になったモートルもその一つ。モーターの説明文に収容されるのは少々寂しい。

新語は現代を映す鏡のようだ。持続可能性や多様性に新型コロナ関連が目立つ。ソーシャルディスタンス、人流、黙食…と聞いて食傷気味の読者も多いのでは。編集者は「ウィズコロナの時代を視野に採用した」と話す。

若者がビジネスで使う「ですです」も新語入りした。オンライン会議で音声をよく聞き取れない時などに、サッと短く肯定の意思を伝える。敬意を払いながら相手との距離を軽妙にちょっとだけ詰める作用がある。

リモートワークが増えても人間関係が希薄にならないようにとの気遣いを感じる。行動制限の長期化で、若者の孤独や孤立が問題視されてきた。平時に近い状態に戻るまでもう一踏ん張り。新語を紡ぐようなしなやかな発想力でウィズコロナを乗り切りたい。

(2021/10/14 05:00)

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