産業春秋/巧遅は拙速に如かず

(2022/1/18 05:00)

新型コロナウイルスの新規感染者が、全国で急拡大を続けている。驚くべきはオミクロン株の感染力。「重症化率は低い」との評価が定着しているが、不明な点が多く油断できない。

軽症者が多いものの致死率はインフルエンザより高いことを忘れてはならない。高齢者に感染が広がれば重症化率は今のままでは済まなくなろう。軽症なら後遺症が起こらないとの知見も得られていない。

オミクロン株は強力な感染力によりデルタ株とは位相の異なる被害が想定される。感染者の多くは軽症でも、沖縄県のように医療機関の労働力をそがれれば社会基盤が機能停止に陥ってしまう。

3回目のワクチン接種が急がれる。福島県立医科大学の調査によると、抗体量は2回目接種から90日以上経つと大幅に減少する。このため福島県相馬市は昨年12月中に65歳以上の接種を始める予定だったが、開始は1月10日にずれ込んだ。

理由は政府の対応が二転三転したことによる。ようやく3回目の接種を早め、準備が整った自治体から接種を認める方針に転じたが、2年に及ぶコロナ禍の教訓が生かされているとは言い難い。スピード勝負のオミクロン対策では「巧遅は拙速に如(し)かず」が肝要だ。

(2022/1/18 05:00)

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