産業春秋／「こち亀」の聖地

人気漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』（こち亀）の聖地が２０２４年度に誕生―。東京都葛飾区はＪＲ亀有駅南口近くに「こち亀」の観光施設を建設する計画を発表した。

１６年まで４０年間にわたり連載されたこの漫画は、亀有公園前にある架空の派出所を舞台に主人公の警察官、両津勘吉と同僚らが騒動を繰り広げる。区はこち亀人気にあやかろうと亀有地域にキャラクターの銅像やデザインマンホールなどを設置してきた。

同じ区内の柴又地域には映画『男はつらいよ』をテーマにした観光施設「葛飾柴又寅さん記念館」を１９９７年に開設している。こち亀も観光資源として集客効果が高いと評価され、観光施設の候補地を探してきたという。

ようやく施設用地を確保し、具体化する。延べ床面積６００平方メートル程度の規模で、原画展示や物販などのほか、こち亀の世界観を楽しめるエンターテインメント性のある展示内容を検討する。

ちなみにこち亀のモデルになった「亀有駅北口交番」は実在する。交番を訪ねて「両さんはいますか」と聞くと、「今、パトロール中だよ」と返してくれるとか。もしかすると、パチンコでもしている両さんに出会えるかも…。