産業春秋／800年ぶり

きょう２０２２年２月２２日は、２が六つ入る珍しい日。どのぐらい“まれ”かというと、１２２２年２月２２日以来、８００年ぶりというほど。西暦での表記なので、当時の人たちが珍しさを感じることはなかっただろうが。

１２２２年はＮＨＫの大河ドラマ『鎌倉殿の１３人』で描かれている鎌倉幕府が開かれた後、源頼朝、頼家、実朝と将軍位が移る中で力を失い、北条時政、義時による執権政治が確立された頃になる。同時に朝廷から武家へと日本の権力体制が激変した。

世界に目を向ければ、チンギス・ハーンがモンゴル帝国を拡大させ、アフガニスタンに侵攻した。その後も西征を続け西欧諸国にも脅威を与えた時代だ。

現代の世界はまた大きな変化の予兆を示している。ロシアによるウクライナへの武力的圧迫は予断を許さない。東アジアにも飛び火する事態となれば、世界を巻き込んだ危機が到来することになる。

次に２並びになるのは、２００年後の２２２２年２月２２日。七つも２が続く。果たして２００年後の人類は、２０２２年をどのような歴史として記憶することになるのか。新たな軍事紛争の勃発などではなく、人類がパンデミックを克服した年であってほしい。