阪神・オリックスのリーグ優勝、経済効果1283億円 アジア太平洋研が試算

(2023/10/27 17:00)

  • 18年ぶりのリーグ優勝を決め、胴上げされる阪神の岡田監督(9月14日、甲子園)

アジア太平洋研究所(APIR、大阪市北区、宮原秀夫所長)は27日、関西のプロ野球球団で阪神タイガース、オリックス・バファローズ双方のリーグ優勝による経済波及効果を試算したと発表した。独自の地域間産業関連表を用いて計測し分析。両球団の優勝で全国で発生する経済波及効果は1283億円、関西2府8県で803億円とした。全国で阪神優勝効果は1011億円とし、オリックス優勝効果(272億円)の4倍程度となった。

今回の試算はクライマックスシリーズ、日本シリーズは含めていない。関西各府県での効果は、阪神が大阪府268億円、兵庫県172億円、オリックスは大阪府94億円、兵庫県31億円と圧倒的に2府県に集中する。また阪神のファン人数はオリックスの6倍と推計し、1人あたり経済波及効果でオリックスの方が阪神を上回った。

今回の自主研究メンバーで近畿大学短期大学部の入江啓彰教授は「今の日本シリーズも加わると飲食中心に100億円以上のプラス効果が想定される。消費マインドが高まり、関西経済にプラスになる」としている。

(2023/10/27 17:00)

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